09年7月18日更新
VOL.29-4 通巻NO.349
日本障害者協議会理事
春田 文夫
私は昨年の5月に障害者団体定期刊行物協会の理事長に就任致しました。この制度を作られた前理事長の二日市安さんが2月に逝去されたからです。
しかし、40年近く何の問題もなく、この先も何も起こらずに推移していくものと誠にのんびりと構えておりましたところに、10月になって突然朝日新聞の一面のトップに躍り出た記事を見て驚愕することとなりました。この制度を不正に利用した者たちがいたことが判明しました。
その後は皆様ご存知のような展開となり、今現在は厚生労働省の現職局長が逮捕されるという、全く信じられないこととなっており、彼女の元上司や某政党の国会議員の名前が週刊誌に出てきたりの騒ぎとなっております。
元々この制度は弱小な障害者団体のために生まれた制度であり、このような利用のされ方自体が想定外のことであって、盲点を巧みに突かれた感があります。その後、私のところの加入団体からもいわゆるリベートをもらって名義貸しをしていた団体が見つかり、 緊急に臨時の理事会を招集して協議し、その団体を除名処分する等の作業に追われることとなりました。
また、このところは全国の定期刊行物協会の責任者を集めて集会を開催して全国連合会の結成や、JDF(日本障害フォーラム)という、JDも加入している12の団体で構成される組織とも、共に要望行動等を取ることの確認、総務省・厚生労働省・郵便事業会社に対して要望書の提出日時を決めてもらうようにお願いしたりでバタバタしています。
これは、正に青天の霹靂そのものです。腹立たしいことは、この事件はいろいろな種類の「偽物」が登場しており、障害者が「食い物」にされたことです。私自身も70年近く障害者としての人生を歩んで来ましたが、偽障害者団体や偽証明書の発行等という発想すら予測もしないことでした。
今後は、本制度の存続と様々な規則の見直し検討の場の設定をお願いしていきます。皆様のご支援・ご協力をお願い致します。
吉本 哲夫
政策会議「テーマ:国際人権と障害者権利条約
ILO、働く場の利用者負担に懸念表明
心身障害者用低料第三種郵便物に関する要望書
寺田 純一
JD加盟団体訪問 いってみよう、聞いてみよう4 きょうされん
障害のある子どもの教育の現状2
雨の日の体育は廊下で 悲鳴をあげる愛知のマンモス養護学校
竹沢 清
障害者政策の基礎を耕す 第4回
政府は難病・慢性疾患に伴う障害をなぜ理解しないのか
佐藤 久夫
エッセイ パラボラアンテナ〔81〕 宛て先不明
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