09年5月28日更新
VOL.29-2 通巻NO.347
日本障害者協議会理事
情報通信委員長 薗部 英夫
ちょうど桜の季節に北欧から若者たちがやってきた。エグモント・ホイスコーレンは、デンマークに80校ある国民高等学校のひとつだ。成人のための学校は、
が特徴で、18歳以上が受講している
エグモントはその中でもユニークで、障害のある人もない人も共に学んでいる。学生数は150名。半数はなんらかの障害があり、30名はケアが必要でヘルパーを雇っている。教員は30名。3名は障害者で倫理やヘルパー制度を教えているそうだ。
中野区での交流会(パネルディスカッション=障害のある学生の高校卒業後の進路)は私が司会となった。発言予定の青年は長旅の疲れでダウン。ではだれが発言するかと、開始時間が過ぎてもだいぶ話合いは続いた。民主主義には時間が必要だ。
さて、発言者のメッテさん(23歳)は脳性マヒがある。中1まで通常学級で学び、以後は障害児学校、卒後4年間、監察特別学校(社会参加が困難な子らの学びの場)、今年からエグモントへ。
アンドリアスくん(21歳)は、心臓病と軽度のマヒがある。最終学年を障害児学校で学び、IT専門学校で2年半、実習先の自治体の常勤職員に採用される。が、自立生活訓練をしたいとエグモントで「料理」と「メディア学」を勉強している。
最後に「今、楽しいことはなんですか?/つらいことはどんなこと?」と質問した。日本の二人の若者は、「友だちと買い物すること/親がいなくなった後のこと」「車いすで外出すること/行った先がバリアフリーでないこと」と答えた。デンマークの二人は、メッテ=「学校が好き/ヘルパーの配慮の仕方、一人生活どうしようか」。アンドリアス=「仕事や学校生活/卒 業後の進路」だった。
デンマークでは、学費(週3万円)含め学びの費用は出身地の自治体が持つ。経済的に安定し、学ぶことは楽しい。「幸福度世界一」の国の舞台裏を垣間見た気がした。
勝又 和夫
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