障害の種別や立場、考えの違いを乗りこえ、障害のある人々の社会における「完全参加と平等」や「ノーマライゼーション」の理念を具体的に実現することを目的として、各種事業を全国的に展開しています。

08年11月28日更新

2008年「すべての人の社会」11月号


2008年「すべての人の社会」11月号

VOL.28-8 通巻NO.341

巻頭言 引き続き、情勢を切り拓く先頭に!

日本障害者協議会理事 福井 典子


 いま貧困や格差の広がりのなかで、非正規職員、ワーキングプア、生活保護世帯などの問題がかつてなく社会問題化してきて、ネットワークが広がってきています。若者たちの立ち上がりも頼もしい限りです。凶悪犯罪の続出、家族関係の崩壊に加えて、最近の金融危機は暮らしの不安にいっそう拍車をかけてきています。

 では私たちが常に奮闘している障害者の分野はどうでしょうか。最近、「障害者の運動に学びたい!」ということで話を頼まれることが多くなってきました。先日も 「STOP!医療・介護崩壊10・19中央集会」で5000人の参加者を前に、JDとして連帯の挨拶を送りました。この間の障害者運動の経過と展望を語りましたが、「夜を日に継ぐ闘いの連続です!」と訴えながら、この間の激しい活動がよぎり、思わず胸を熱くしたことでした。

 今日の情熱から他の分野との共闘は必然です。障害者分野での特別な深刻さ、切実さが私たちの運動の決起を促し今日の情勢を切り拓いてきたのだと思わずにはいられません。

 自立支援法の見直しに向けて各分野の要求提起は勿論ですが、地域からの運動のなかでも障害者問題の位置づけを主張し続けていくことが、ますます重要になってきました。いつでも、どこでも勇気と確信をもって発言し続けることです。「誰もが人間らしく生きられる世の中の実現」を国民の共通の要求にしていくことではないでしょうか。

 10. 31全国大フォーラムの成功を機に、障害者権利条約の批准や自立支援法訴訟の闘いなど、目前に示された課題の達成をめざして大いに運動を広げましょう。本誌の編集者として、全国からの投稿も大歓迎です。

 このチャンスを確実に活かすために、互いに学び、しっかり考え、話し合い、行動に移していくことだと、自らにも言い聞かせているあけくれです。

活動日誌

視点 本当に人権が尊重される国とするために

日本障害者協議会理事 太田 修平


What's New !

 障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす会ニュース


 もうやめようよ!障害者自立支援法10.31全国大フォーラム 参加者の声・アピール
 各政党に対して「障害者政策に関する質問書」を提出



最終段階を迎えた無年金障害者裁判

日本障害者協議会副代表 吉本 哲夫


連載

 罪を犯した障害者の地域生活支援 3

日本障害者協議会理事 赤平 守


 長野県阿智村の実践について

日本福祉大学 社会福祉学科長 教授 石川 満


 エッセイ パラボラアンテナ〔73〕 主催 共催

花田 春兆

Information

日本障害フォーラム(JDF)セミナー
「障害者権利条約で変わる 私たちの暮らし~暮らしの中にどう活かす「合理的配慮」~」


賛助会員大募集中!
毎月「すべての人の社会」をお送りいたします。

■個人賛助会員・・・・・・・1口4,000円(年間)
■団体賛助会員・・・・・・1口10,000円(年間)

▼お申し込みは下記JD事務局へメール、電話、FAXなどでご連絡ください。
〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1 日本障害者協議会
TEL:03-5287-2346 FAX:03-5287-2347

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○FAXでのお申込み用紙はこちらから 【賛助会員申し込みFAX用紙】

※視覚障害のある方向けのテキストデータ版もございます。
※ご不明な点はJD事務局までお問い合わせください。



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