障害の種別や立場、考えの違いを乗りこえ、障害のある人々の社会における「完全参加と平等」や「ノーマライゼーション」の理念を具体的に実現することを目的として、各種事業を全国的に展開しています。

08年9月13日更新

2008年「すべての人の社会」9月号


2008年「すべての人の社会」9月号

VOL.28-6 通巻NO.339

巻頭言 もっと当事者意識に燃えよう

日本障害者協議会理事
日本チャリティープレート協会常務理事
春田 文夫


 私は先日67歳の誕生日を迎えましたが、かつて私の幼少の頃東京大学病院で両親が言われたという、「息子さんは40歳位までしか生きられないだろうから精々可愛がって楽しい人生を送らせて上げなさい」との医師の言葉を思い出しました。

 そう言われた父親は私の現在の歳より早くに亡くなってしまいましたし、母親は90歳近くになりましたが重度な認知症のために病院に入院しております。

 果たして私は何歳まで生きるんだろうと考えたりするわけですが、私の卒業した都立光明養護学校の先輩には前副代表の花田春兆さんがおりまして、彼は今年の10月には83歳になるわけでして、障害者も随分高齢者が増えてきているとしみじみ思ったりです。

 と言うわけで、私も立派な「高齢障害者」の前期高齢者なんだろうと思いますが、40歳で亡くなるどころではなく、今現在も毎朝職場の責任者として8時には出勤して、日曜日以外は殆どお休みの無い生活をしていまして、正に想定外の人生とはなっています。
私は、この国はどんどん疲弊してきており、その程度も酷い状況下にあると認識していまして、自立生活センターの理事長等もしていますが、自立生活センターの自立も極めて厳しいところにあるが、この国自体の自立も危ういところにあると考えています。

 昔は全くのノンポリの私も、この頃になって「当事者意識」に燃えています。障害者自立支援法に見られるように、障害者の自立は遠のいています。日本障害者協議会の理事をお引き受けして、かつて無い出席率の高い理事会に臨んでいる時、無性に腹の立つことがありますが、それは同じ障害者団体とは言っても、必ずしも「当事者意識に燃えている」とは限らないと言うことなのです。私にとっては、当事者主体の政策策定に如何に参画出来るかの課題が大きな課題です。

活動日誌

視点 谷間の谷間

日本障害者協議会副代表 東川 悦子


What's New !

 来年5月21日に始まる裁判員制度、障害者への具体的配慮は?


 障害者自立支援法訴訟と支援カンパのお願い


 障害者基本法ならびに関連政策等の改正に関する意見


 今こそ障害者政策を“憲法”に照らして


 「障害者自立支援法」は違憲、集団訴訟へ


日本障害者協議会理事 太田 修平

学生無年金障害者訴訟の勝利をめざして

日本障害者協議会副代表 吉本 哲夫


書評・「権利条約」パンフ

日本障害者協議会理事 福井 典子


編集委員募集!

新連載 罪を犯した障害者の地域生活支援 1

日本障害者協議会理事 赤平 守


連 載

 第2期障害福祉計画の策定に向けて


日本福祉大学 社会福祉学科長 教授 石川 満


 エッセイ パラボラアンテナ〔71〕 表? 裏?


花田 春兆

Information

日本障害者協議会 障害者権利条約、イエローバッジ普及にご協力を!


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