09年1月19日更新
VOL.28-10 通巻NO.343
日本障害者協議会 代表 勝又 和夫
昨年9月のアメリカのリ-マン・ブラザ-ズの経営破綻に始まる金融恐慌ともいえる金融バブルの崩壊は瞬く間に全世界に広がり、10月以降実体経済にもその波が押し寄せてきている状況にあります。
こうした厳しい環境での2009年の年明けの中にあっては、あらゆる場面でこうした荒波に立ち向かわなければならなくなりますが、とりわけ社会的に弱い立場にある人たちにとってはその厳しさは、より激しさをもって襲ってくるかもしれないと心配しています。
2009年の障害者分野は、こうした荒波がなくても「障害者権利条約の批准問題」や「障害者基本法の定時改正問題」、さらには「障害者自立支援法にみられる市場原理主義に基づく新自由主義による負の部分の是正」など大きな課題を抱えた年でもありました。
これらの障害者問題に精力を傾注しつつもその解決に力を注ぐことは言うまでもありませんが、新たな年に新たに発生するであろう諸課題を含め私たちに求められているのは、日本の国民の5.7%(厚労省数値)を占める障害のある本人やその家族、関係者が互いの違いを認め合って、ともに手をつなぎ一堂に会することではないかと思えて仕方がありません。もし、このことが実現するならばどんな荒波が襲ってこようともそれに立ち向かうことは必ずやできるはずだと確信しています。
障害はある一定の確率で誰にでも起きる可能性 のあるものであり、ある人が障害を負ったとするならばそれは障害を負わなかった人の分を肩代わりしたということではないでしょうか。
こう考えられる社会の構築こそが私たちが目指すべき目標ではないかとの思いの中で、新たな年に向けて出発したいと思っています。
吉本 哲夫
JD、厚労省と「産科医療補償制度」で意見交換 ほか
坂下 共
障害者権利条約とICT政策会議を開催
それぞれの人権が尊重されている国、ニュージーランド
石渡 和実
北欧=最近障害者事情PARTⅡ 第1話
学ぶことはたらくこと<スウェーデン>
薗部 英夫
エッセイ パラボラアンテナ〔75〕 臥牛・猛牛
花田 春兆
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