障害の種別や立場、考えの違いを乗りこえ、障害のある人々の社会における「完全参加と平等」や「ノーマライゼーション」の理念を具体的に実現することを目的として、各種事業を全国的に展開しています。

09年6月26日更新

『障害者権利条約で社会を変えたい』のデイジー版ができました!

昨年、福祉新聞社から発行された障害者権利条約全文の政府仮訳・長瀬=川島仮訳・JDFのコメントの対比表や解説などが掲載されている「障害者権利条約で社会を変えたい」のデイジー版ができました。本書を購入のかたでデイジー版をご希望のかたには無料でお送りします。

JDから購入されたかたに限ります。既に購入済みでデイジー版だけをご希望のかたには送料として100円を申し受けます。



デイジー(Digital Accessible Information System:DAISY)とは?

DAISYは、普通の印刷物を読むことが困難な人々のためのアクセシブルな情報システムのことです。国際的にも視覚障害者、ディスレクシア(よみかき困難)、学習障害者、知的障害者、精神障害者にとって有効であるとされています。日本では、点字図書館や一部の公共図書館、ボランティアグループなどで製作されています。主な記録媒体であるCD-ROMによって貸し出されています。

DAISY図書の主な特徴は、次のような点です。


  • 目次から読みたい章や節、任意の頁に飛べる。
  • MP3などの最新の圧縮技術で一枚のCDに50時間以上も収録が可能。
  • マルチメディアDAISY図書は音声にテキスト、画像をシンクロさせることができる。

〔日本障害者リハビリテーション協会ホームページ“DINF”より〕


今回ご紹介のDAISY版を製作した、「デイジー坂戸」からのコメントです

 朗読者は、朗読は得意ですが、機械、とりわけパソコンには疎く、でも、デイジー図書の作成には、パソコンが不可欠です。では、パソコンボランティア(パソボラ)がデイジー図書を作れば済むかというと、パソボラには朗読ができません。

そこで「朗読サービスグループカナリア」と「坂戸パソボラ」が協働で「デイジープロジェクト」を立ち上げたのが8年前。「デイジー坂戸」の始まりでした。昨年、デイジー読書機が視覚障害者の日常生活用具に指定されたことで、デイジー図書の利用者が急速に増え、今や「カナリア」利用会員の半数がデイジー図書を利用しています。

今年度から広報デイジー版の作成にも協力することになり、「デイジー図書制作体験セミナー」を5月、6月と開催しました。デイジー図書自体もどんどん多様化し、携帯型で何10時間も利用できるなど、さらに便利になっています。

大切なテープが元気なうちに、デイジー図書にしませんか。

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