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  「福祉法」と「雇用法」

   焦土とヤミ市。そうした窮乏と混乱の敗戦期ではあっても、
  精神的には自分たちの未来が開けて行くような、開放感と明る
  さを取り戻していました。
   ともかくも生き残ったという安堵感。軍部という絶対的な抑
  圧者からの開放。その上に、進駐軍の政策にも助長されて、
  民主化運動の波は、激しく各地に沸き上がっていました。
   復活する労働運動。米よこせデモ。
   圏外に置かれていたような障害者たちにも、その波は及んで
  いた。障害種別・地域別の障害者団体の組織化が始められて行
  きます。
   行動出来ない重度障害者にしても、窮乏と核家族化によって、
  それまでのように家族内での保護に期待し得ない危機感から、
  流れに無縁ではいられません。
   その流れの中で、身体障害者福祉法が生まれ、身体障害者雇
  用促進法が制定されます。
   保護の母体を失った傷い軍人対策が原点であったことは、
  失明と四肢切断が中心だった障害の判定基準でも明らかなので
  すが、それにしても、一般の障害者も無視してしまえなくなっ
  ていたのです。


    乏しきは なお尾を引けど
    民主化の 嵐活き活き
    福祉法 また雇用法
    勝ち取りし ものの尊さ
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