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●解説 所得倍増と「弱者」 戦後、いいえ、日本の長い歴史の中でも、極めて異例なほど の世論の沸騰を招いた「六0年安保」の反対闘争。戦争の皺寄 せを被ってきた障害者たちが、無関心でいられる筈はありませ んでした。 国会周辺の騒乱の中に、岸内閣は倒れ、所得倍増の池田内閣 が誕生します。 ようやく立ち直りを見せてきた日本経済が、東京オリンピッ クを前に画期的な好景気を迎えます。 三種の神器(一番最初はテレビ・電気洗濯機・電気冷蔵庫で したか)を次々に登場させて行く、この景気の波は、それに乗 れる軽度者と、取り残されて行く重度者との明暗を分けること にもなったのでした。 無拠出の福祉年金を、いわゆる(アメ玉年金)から所得保障 的な性格のものへとの、要求運動も高まりを見せます。 二ケタにも及ぶベースアップの、「春闘」の共闘委員会が、 そうした年金要求運動支援を打ち出しますが、そこで用いられ た(弱者救済)という表現が、問題になったのもこの頃でした 。 そして、差別意識への強い反発が表面に現れてきたのもこの 頃からでした。[←←最初] [←前頁] [次頁→] [最後→→]
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