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  さくらと琴と宮城道雄

   “さくら・さくら”でお馴染の「さくら変奏曲」や、ゆった
  りと長閑で明るい「春の海」などの琴の調べを、知らない日本
  人はおそらくいないでしょう。
   そればかりか、日本を代表し、象徴する曲として、外国人に
  も最も親しまれている曲でしょう。その点で作曲者の宮城道雄
  は世界的な音楽家なのです。
   朝鮮で育ち、幼時からの失明の身だった彼は、単身日本に戻
  って、本格的な琴の勉強に打ち込みます。
   頭角を現わすまではそれなりの苦労もあったでしょうが、才
  能を認められ、機会に恵まれるようになってからは、まさに順
  風満帆だったと云えましょう。
   作曲家としては、先に挙げた二曲を始め、数々の名曲を生み
  、演奏家としては十面以上にも及ぶ琴を合奏させたり、管弦楽
  と共演させるなど、大会場にも対応出来るようにし、琴を日本
  のお座敷の楽器から、世界の大舞台で通用する楽器に発展させ
  たのです。
   彼が障害者を感じさせたのは、その死が、走る夜行列車から
  の転落という、謎めいたものであった時くらいのものだったで
  しょうか。


    光満つ 春の海また
    咲き誇る さくらの曲は
    麗しき 日本の琴と
    外国の 人も親しむ
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