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●解説 朗読あり (click here!) さくらと琴と宮城道雄 “さくら・さくら”でお馴染の「さくら変奏曲」や、ゆった りと長閑で明るい「春の海」などの琴の調べを、知らない日本 人はおそらくいないでしょう。 そればかりか、日本を代表し、象徴する曲として、外国人に も最も親しまれている曲でしょう。その点で作曲者の宮城道雄 は世界的な音楽家なのです。 朝鮮で育ち、幼時からの失明の身だった彼は、単身日本に戻 って、本格的な琴の勉強に打ち込みます。 頭角を現わすまではそれなりの苦労もあったでしょうが、才 能を認められ、機会に恵まれるようになってからは、まさに順 風満帆だったと云えましょう。 作曲家としては、先に挙げた二曲を始め、数々の名曲を生み 、演奏家としては十面以上にも及ぶ琴を合奏させたり、管弦楽 と共演させるなど、大会場にも対応出来るようにし、琴を日本 のお座敷の楽器から、世界の大舞台で通用する楽器に発展させ たのです。 彼が障害者を感じさせたのは、その死が、走る夜行列車から の転落という、謎めいたものであった時くらいのものだったで しょうか。 光満つ 春の海また 咲き誇る さくらの曲は 麗しき 日本の琴と 外国の 人も親しむ[←←最初] [←前頁] [次頁→] [最後→→]
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