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●解説 戦国の軍師たち 無敵を誇った武田軍団の軍師・山本勘助は、実は短い片足を 引きずって歩き、片目を失った、無数の傷跡を身に負った、背 の低い醜男だった、と云います。 しかも、他国から流れてきて一国の軍師にまでなったのです から、余程の才能を備えていたのでしょう。 一方、後には天下を取ることになる豊臣秀吉には、竹中半兵 衛という天下を語るに相応しい、当代随一と評される大軍師が 付いていました。 胸を病んで、静養の生涯を送るつもりだった彼は、秀吉の熱 意に動かされて、命を縮めても、と決意します。 この二人が大業の半ばに倒れたのに対して、黒田如水(官兵 衛)は命を全うし、子孫繁栄の家を残します。 秀吉の使いで赴いた伊丹城で幽閉され、片方の膝が伸びなく なってしまった彼は、家来に担がせた輿に乗って陣頭指揮の采 配を振るった、と伝えられています。 その他、加藤清正・高山右近などには、ハンセン氏病説が伝 えられています。 障害者を生み、障害者を犠牲にした戦国も、一方では障害者 も能力次第で、重要視された時代なのでしょう。 竹中半兵衛・黒田勘兵衛・ 山本勘助などの軍師のなか にも障害者がいた。[←←最初] [←前頁] [次頁→] [最後→→]
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