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●解説

  くぐつの群れ

   ヨーロッパのジプシーは有名ですが、日本にも同じような生
  き方をしていた人々が、古くからいたと思われるのです。           
   征服された先住民族とか、滅ぼされた豪族の関係者などが、
  土地を追われて流浪の旅に出ます。
   そうした人々の中には、唄を歌い、笛・太鼓・胡弓・琵琶な
  どの楽器を演奏して、生活の糧としていた人もいたでしょうし
  、その演奏についての口上を述べ、また、道化役で人を笑わせ
  る人、綱渡りなどの曲芸師もいたりして、賑やかな集団だった
  ことも考えられます。
   これらの人々の群れは<くぐつ>と呼ばれますが、その中に
  盲人とか、小人・せむしなどと云われる人が、それぞれの芸を
  生かして、活躍していた形跡があります。
   元からいた人もいるでしょうし、農耕や漁業などの労働が困
  難で村を離れた障害者が、保護を求めてそうした群れに身を投
  じることもあったのでしょう。
   源義経が、鞍馬山から出て密かに奥州へ行く時、くぐつの群
  れを利用したとも伝えられています。
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