英語のページへ

詳細な絵(click here!)
●解説

  手ン棒少年・野口清作

   まだ這い這いしていた幼児の頃、いろりに落ちた火傷がもと
  で、片手の指が一つにくっついてしまったのを、手ン棒・手ン
  棒と、仲間からからかわれる少年がいました。
   会津(福島県)の猪苗代湖のほとりの貧しい村。少年の名は
  野口清作。特に貧しい家の彼は、日暮まで田のどじょうや湖の
  あさりを捕っては、街へ売りに行かねばならず、そのことが
  余計に侮られ、からかわれる原因にもなったのです。
   人一倍強い負けん気、抜群に明 な頭脳、「今に見ていろ、
  見返してやるぞ」と口惜しさの怒りの火は、烈烈と燃え上がる
  のてした。
   小学校を卒業して、代用教員をしていた頃、彼の才能を惜し
  んだ人々が費用を出し合って、手の手術を受けさせます。その
  中には、嘗ってからかった仲間たちも入っていたのでした。
   手術は成功して、一本一本に切り離された指。その喜びが彼
  の関心を医学に向わせます。名前も英世と改められます。
   日本人で最初に、ノーベル賞候補に名を上げられたドクター
  野口は、こうして誕生して行くのです。


    手の火傷から医学への関心
    を高め、ノーベル賞候補に
    までなった 野口 英世。
[←←最初] [←前頁] [次頁→] [最後→→]

[神々の時代] [古代から平安時代へ] [中世 鎌倉時代から室町時代へ]
[江戸時代前期] [江戸時代後期] [明治時代]
[大正時代から昭和時代へ] [復興から繁栄へ] [宇宙の世紀へ]
『えびす曼荼羅』のインデックスに戻る

JDのホームページに戻る日本語ページ英語ページ