詳細な絵(click here!)
●解説 寺子屋と障害児 江戸時代の各藩では、おおかた藩校を設けて家臣の子弟の教 育に当てていました。 一方、時代が進むにつれて町人の世界でも、子女の教育のた めの寺子屋が、急速に増えて行きます。 官公立のエリート校と、私立の一般校。というよりも学習塾 、それも進学重点のものではなくて、もっと呑気なものをイメ ージすればいいでしょう。 江戸や大阪などの大都会では、幕末も近くなると、寺小屋の 普及率は、意外なほど高い数字を示しているようです。明治に なって学校制度が早い時期に浸透して行ったのも、実はそうし た寺子屋の普及が下敷きになっていたからなのでしょう。 <読み書き・ソロバン>というように、初歩的な国語や漢文 と習字、ソロバンを使っての算数を主にしたものでしたが、そ う堅苦しいものではなかったようです。 そして、寺子屋に通っている子どもたちの中に相当数の障害 児がいたという記録があるそうです。字が書ければ収入になる から、との親の願いがあったのでしょう。 でも聴覚障害児は、その中に入れませんでした。[←←最初] [←前頁] [次頁→] [最後→→]
JDのホームページに戻る ( 日本語ページ | 英語ページ )