英語のページへ

詳細な絵(click here!)
●解説

  介護とキャンピングカー

   鎌倉時代は、日本でも宗教が最も盛んだった時代の一つでし
  た。
   それも、それまでの貴族中心のものから、一般庶民を対象に
  した新しい宗派が競って誕生して行きます。
   日蓮宗・浄土宗などがそうですが、一遍上人の時宗もその代
  表的なものでした。
   〈踊り念仏〉と呼ばれるほどに、熱狂的な法悦に誘い込む力
  が秘められていたのでしょう。
   念仏を説いて全国を巡った上人の後ろには、実に多くの人々
  が、群がってついて行ったようです。
   『一遍聖絵』とか『一遍上人絵伝』という、上人の生涯を描
  いた絵巻物には、そうした様子が現れています。
   さまざまな人の中には、さまざまな障害者もいます。
   木の小さな車輪を付けているらしい(断定出来ないが)板に乗
  っている人も、手に下駄を履いている人も・・・・。さらに、女性
  から食事介護を受けている人も。
   面白いのは、車輪が付いた小屋が描かれていること。現代風
  に云えば、キャンピングカーです。どう使われたか不明ですが
  、病人や障害者用とは十分考えられます。


    諸国布教につき従う人々。
    介護を受ける人と
    ボランティアする人。
[←←最初] [←前頁] [次頁→] [最後→→]

[神々の時代] [古代から平安時代へ] [中世 鎌倉時代から室町時代へ]
[江戸時代前期] [江戸時代後期] [明治時代]
[大正時代から昭和時代へ] [復興から繁栄へ] [宇宙の世紀へ]
『えびす曼荼羅』のインデックスに戻る

JDのホームページに戻る日本語ページ英語ページ