14年12月18日更新
VOL.34-9 通巻NO.414
NPO法人日本障害者協議会 理事 薗部 英夫
朝のラッシュ時のこと。バス停に車いすの女性が一人。目があった運転手が「乗りますか?」。
エンジンを止めて手動でスロープを出して…。すると車いすを固定する席に座っていた女性が
笑顔で立ち上がる。前の席の兄ちゃんもゴソゴソと席を譲った。まわりの人たちも何もなかった
ように時間が過ぎた。
あたりまえの光景がなんだかとてもこころもちのいい朝。私は、何度目かの北欧の旅・デン
マークで感じた風景を思い出していました。 列車のタラップに大きな乳母車と女性。そばに
いた青年がスッと列車から降り、乳母車を降ろすのを手伝い、サッと乗車する。「ジェントルマン
ならあたりまえ」と言ってたけど、それが空気のようにできる社会、慎ましいけれど豊かな暮らし。
ジャーナリストの斎藤貴男さんの論点にハッとしました。 「政治の舵取りに、実に物分かりの
よい声が大きくなってきている感じが付き纏って離れません。障害者福祉の予算だってトータル
では増えている。安倍政権を批判するべきではない、といった具合です」「雇用や外交、徴税
等々、巨大なグローバルビジネスの利益ばかりを最優先する現政権があらゆる領域で撒き
散らしている差別の眼差しは、決して障害者福祉だけを例外扱いにはしてくれません」(「みんな
のねがい11月号」「世相を斬る!」)。
「障害者権利条約元年です。合理的配慮について学びたい!」というオファーを受けて、秋の
高知に飛びました。
「職員会議に手話通訳を派遣して欲しい」「松葉杖だけど、赴任先にエレベーターがなく、階段
の上下で身体を壊したことがある」「漢字にルビふってもらえれば分かるけど、いつも自分だけ
のためにルビふってとは言えない」。 障害のある教職員3人の発言に、「はじめて聞いた」「知ら
なかった」「ごめん」と涙ぐむ同僚などなど。
困っていることが困っていると言えて、それを支え合える職場。あらゆる形態の差別をなくし、
「他のものとの平等」を実現する運動など、大事なことを共有することができました。
闘いはここから、闘いはいまからです。
東川 悦子
差別解消法基本方針案のパブコメ開始、裁判 生活保護引下げ、
集会 精神科病棟転換、APDFハノイ会議
テーマは「誰もが幸せに暮らせる社会の実現」
小井 寿史
鈴木 義弘
第5回 障害がある人もない人も同じ人
奈良﨑 真弓
今治 信一郎
「あったらいいな」「あったらよかった」こんなサポート
森 敦史
天上への賀状
花田 春兆
▼お申し込みは下記JD事務局へメール、電話、FAXなどでご連絡ください。
〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1 日本障害者協議会
TEL:03-5287-2346 FAX:03-5287-2347
○メールでのお問合わせはこちらから office@jdnet.gr.jp
○FAXでのお申込み用紙はこちらから 【賛助会員申し込みFAX用紙】
※視覚障害のある方向けのテキストデータ版もございます。
※ご不明な点はJD事務局までお問い合わせください。
フッターメニュー