13年10月15日更新
VOL.33-7 通巻NO.400
NPO法人日本障害者協議会理事 福井 典子
猛暑の夏が過ぎて、いよいよたたかいの秋の到来です。昨年末の政権交代にともなう新たな情勢の
なかで、私たちはみんなでつくりあげた、あの総合福祉部会での「骨格提言」の持つ意味を、改めて思
い起こさずにはいられません。
そうした折、去る9月4日「障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会」と訴訟団が「基
本合意」の実現をはかるために院内集会を開催、全国から600人の仲間が参集しました。自立支援法
反対で、国会で連続抗議行動をした全国の顔なじみと、久しぶりの再会でした。
「このままで障害者
権利条約は批准できるのか」について発言と討論をしました。利用者負担、不十分な介護支給量、介
護保険制度優先原則など、当面するさまざまな課題を各自が地域に持ち帰って、運動をさらに広げて
いくことだと胸に落ちました。
障害者施策をはじめとして、権利としての社会保障制度の確立のために、今何ができるのか-学習し、
考え、話し合い、行動に移すことです。国に意見書提出を求める区議会請願、街頭での無料相談会、
どうすれば生活保護を受けられるかの地域学習会など、やれることはすべて実践に移しています。定期
的に取り組んできた私の地元・渋谷駅前の暮らしの相談会では、先日、なんとビルの屋上から飛び降り
自殺を図ろうとしていた人を助けることができました。
暮らしの困難さに直面している一人ひとりに、しっかりと寄り添いながら、その解決のために力を尽くす
ことが、かつてなく求められている情勢ではないでしょうか。
過日、地域の障害者作業所を会場に「いま、障害者分野で何が起こっているか、どうすればよいのか」
をテーマに懇談会を開きました。熱心な話し合いのなかで、お互いのやるべきことを確認しあうことができ、
また、開こうと話し合っています。
地域で取り組まれている医療・介護・年金・生活保護・保育などの改悪に抗する運動と連帯していくこと
が必要だと考えています。
「骨格提言」に沿った障害者総合福祉法の制定を求める運動も、地域から運動の裾野を思いきって広
げる条件が生まれてきていることを実感しています。
9.4院内集会は、改めて活動のエネルギーを呼び起こしてくれる契機になりました。
秋です。区議会、都議会、国会が相次いで開会されるときです。「たたかわずして権利の保障なし」です。
再会で交わした握手を忘れずに力を尽くしましょう。
生活保護の切り下げは社会保障後退の始まり
-今こそ求められる大同団結した運動-
増田 一世
国内外のうごき
第4回 精神障害者の高齢化と地域移行・地域生活支援
宮部 真弥子
第2回 生き難さの連鎖の中で切られる福祉の糸
赤平 守
400号は障害者福祉の歩みとともに
日本身体障害者団体連合会 嵐谷 安雄
400号を機に、さらなる飛躍を!
日本盲人会連合 竹下 義樹
障害者制度改革・第2ラウンドを共に
DPI日本会議 三澤 了
祝400号達成
全日本ろうあ連盟 石野 富志三郎
400号から500号へ 新たな時代の到来に向けて
全日本手をつなぐ育成会 田中 正博
一歩前進したなかで
全国脊髄損傷者連合会 妻屋 明
400号を記念して
全国精神保健福祉会連合会 川崎 洋子
祝400号
全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 高岡 正
すべての人の福祉と社会をつなぐ機関誌
全国社会福祉協議会 川井 一心
創刊400号に寄せて
日本障害者リハビリテーション協会 炭谷 茂
400号発行おめでとうございます。
全国「精神病」者集団 山本 眞理
400号記念に寄せて
全国盲ろう者協会 庵 悟
目代 陽子
JD加盟団体訪問 いってみよう、聞いてみよう 54
日本リハビリテーション医学会
9条の会と俳句
花田 春兆
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