12年9月18日更新
VOL.32-6 通巻NO.387
NPO法人日本障害者協議会理事 増田 一世
JDFいわて支援センターは、陸前高田市竹駒町にある波をかぶった保育所の庭先のコンテナ
ハウスが拠点です。岩手県と秋田県の障害者施設職員3人が専従の事務局を務め、2012年7月
から10月末を終了予定として、陸前高田市の依頼を受けて障害者手帳所持者の方々への訪問
調査活動を行なっています。訪問調査活動はわがJDが責任者です。同時に進めている生活支援
活動にも、加盟団体のみなさんが生活支援員として参加されています。
ご存知のように陸前高田市は市役所も流され、市の職員にも多くの犠牲者が出ました。津波被害
の痕跡はまだまだ残されており、被害の大きさを物語っています。これからの市の障害福祉計画や
防災計画に反映させるために在宅の手帳所持者の方にお話を伺い、調査結果を市に報告するの
です。手帳所持者は約1,300人ほどで高齢者が多いのがひとつの特徴です。
8月16日から22日までの期間には全国の障害者施設などから私を含めて11人が集まり、岩手県社
会福祉協議会の設置するいわて障がい福祉復興支援センターの職員3人も参加して2人1組に
なって各地域を回りました(私は19日までの短期間でした)。留守宅も多かったのですが、ドアに鍵
のかかっているお宅がとても少なく、窓さえも開け放たれていたのが印象的でした。在宅のお宅では
ご本人やご家族がいろいろなお話を聞かせてくださいました。昨年の3.11をどのように迎えられたかは、
本当にさまざまでした。お宅を流され、転々と避難してやっと今の仮設住宅に落ち着いた方、山間の
地域のみなさんは、直接被害はなくても親戚の方の避難場所になっていたり、例外なくみなさんが
何らかの影響を受けていました。ほんの近くまで津波が押し寄せてきて、怖かった経験を語ってくだ
さった方もいました。訪ねて行くと家はなく、近隣の方に亡くなったと聞かされたこともありました。
東京に帰ってきても、暮らしの場で伺ったお話はその方の語り口や暮らしぶりとともに鮮明に記憶が
甦ります。訪問調査の大切さを実感するとともに、東日本大震災はまだまだ終わっていないということ
を強く感じたのです。語ってくださった被災体験や障害をもっての人生体験をこれからにどう生かすの
か、重い宿題を手渡されたような気持ちです。
藤井 克徳
日本身体障害者団体連合会
「障害者総合支援法検討規定に期すること」
森 祐司
障害乳幼児の療育に応益負担を持ち込ませない会
「親子に重い応益負担を一日も早く無料に」
池添 素
全国精神保健福祉会連合会
「精神科医療の充実と家族支援の具体化を目標として」
良田 かおり
全国LD親の会
「一人ひとりのニーズに応じた支援を求める」
内藤 孝子
障害のある人と生活保護(下)
井上 英夫
難病をもつ人々と障害者制度改革 PartⅡ 第4回
「中間報告」を読む―難病の定義と医療費自己負担を中心に― はむろ おとや
JD政策委員会 WGワーキンググループによる活動
JD加盟団体訪問 いってみよう、聞いてみよう 42
東京都身障運転者協会
はっぴ
花田 春兆
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