●info20020731
7/26、総理官邸にて、小泉内閣総理大臣から全国の都道府県知事、市区町村長に宛てた障害者施策推進に関する挨拶文(メッセージ文書)の伝達式が開催されました。
当日は「アジア太平洋障害者の十年」最終年記念フォーラム(最終年記念フォーラム)を代表して、八代英太組織委員長をはじめ、主唱団体の代表者等数名が参加しました(参加者参照)。
最終年記念フォーラムでは、国内における3つの障害者施策の推進(「市町村障害者計画」策定推進、障害者「欠格条項」の総点検、「情報バリアフリー」の推進)をテーマとした全国キャンペーン活動を、各地の障害者団体の参画によって展開していますが、今回の「メッセージ」はこの活動を通じて全国の自治体首長に伝達されることになります。
現在、全国キャンペーン活動の一環として、「都道府県・政令指定都市社会参加推進センター」を中心に障害者団体による協議会(「障害者施策推進フォーラム協議会」)の設立が進められるなど、各地での障害者団体の活動も活発化しています。最終年記念フォーラムでは、今回の「メッセージ」を1つの旗印とし、全国キャンペーン活動に取り組んでいくことになります。
なお、メッセージ文書の全文は、下記のとおりですので、ご一読いただければ幸いです。
■最終年記念フォーラム関係出席者
八代英太組織委員長(衆議院議員、元郵政大臣)
兒玉明副委員長(日本身体障害者団体連合会会長)
河端静子副委員長(日本障害者協議会代表)
山田昭義副委員長(DPI日本会議議長)
板山賢治実行委員長((財)日本障害者リハビリテーション協会副会長)
比留間ちづ子広報・記録委員長(日本障害者協議会理事) ほか随行者数名
■メッセージ全文 ※レイアウトは事務局にて変更
都道府県知事 殿
市区町村長 殿
障害者施策につきまして、日頃より格別の御尽力を頂いていることに敬意を表します。
本年は、「障害者対策に関する新長期計画」が終期を迎え、また国連アジア太平洋経済社会委員会(エスキャップ)で提唱している「アジア太平洋障害者の十年」の最終年であります。
政府は、障害者施策推進本部において、今後十年の障害者施策の枠組みを決める新しい「障害者基本計画」とその前期重点実施計画である「障害者プラン」の策定に着手いたしました。
新しい計画においては、国民誰もが地域で安心して生活でき、また一人一人がその能力を十分発揮できるよう、障害のある人の社会参加を阻むあらゆるバリアーの解消に向けて、関連施策の一層の充実を図る所存です。
「アジア太平洋障害者の十年」は、本年5月のエスキャップ総会において、さらに十年延長する決議が採択され、秋には、わが国のホストにより、次の十年の行動の枠組みを決定するための最終年ハイレベル政府間会合が滋賀県大津市で開催されます。
これまでの障害者施策の成果を継承し、更に一層発展させることにより、21世紀を誰もが安心して心豊かに暮らせる社会とするよう、特段の御理解と御協力をお願いいたします。
平成14年7月26日
内閣総理大臣 小泉純一郎