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「J-WAS/ジェイ−ワズ(仮称)」は、ウェブページのアクセシビリティをチェックし、可能な範囲で修正することができるシステムです。このシステムは、昨年から総務省が開発を進めてきたもので、W3C/WAIが定めたWCAG1.0規格に基づいてウェブページのアクセシビリティをチェックすることができます。国の「高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)」では、省庁はもちろん、関連する法人や地方公共団体等もこの点検システムを用いてアクセシビリティの高いウェブページを提供することが求められています。
ウェブページのアクセシビリティが高まることで、視覚障害者や高齢者などがより快適にインターネットを利用できるようになるため、障害者の情報アクセスを保障するうえで今日的な重要な課題となっています。私たち障害関係団体が提供するウェブページにおいても、アクセシビリティの確保が重要なことはいうまでもありません。
本協議会(JD)では、電気通信アクセス協議会(http://www.ciaj.or.jp/access/)のウェブアクセシビリティ作業部会に、薗部英夫氏(JD理事・情報通信委員長、全国障害者問題研究会)、梅垣正宏氏(JD情報通信ネットワークプロジェクト)の2人が参加し、1年余りにわたって、このシステムへの障害のある人々の意見を反映させる努力をはらってきました。
現在、総務省では「J-WAS」を使って国内のウェブアクセシビリティを改善する実証実験を行っており、実証実験への参加者を募集しています。
また、J-WASの愛称(ニックネーム)も募集中(締切:9月16日)です。ちなみに、米国のNPOであるCASTが提供しているアクセシビリティ点検システムには「Bobby」というニックネームがあり、印象的なキャラクターも登場していますが、日本人に親しみやすいニックネームを考えてご応募ください。イラストの得意な方は、分かりやすいマークやキャラクターも一緒に作ってください。
詳しくは次のURLをご覧ください。
J-WAS「みんなのウェブ」 http://www.jwas.gr.jp
【実証実験に関するお問い合わせ先】
総務省情報通信政策局情報通信利用促進課
TEL:03-5253-5743 FAX:03-5253-5745 E-mail:office@jwas.gr.jp
【J-WASに関するお問い合わせ先】
アライド・ブレインズ株式会社
TEL:03-5285-1775 FAX:03-5285-3695 E-mail:support@jwas.gr.jp
J-WASの主な特徴
<点検、修正システム>
点検したいウェブページを、4つのレベルでチェックし問題の箇所を指摘してくれます。また、「J-WAS」上で修正作業を行なうことが出来ます。
<体感システム>
文字しか使えないブラウザでのアクセスなどを実感できるシステムが提供されています。
<アクセス支援機能>
ウェブページを電話で読み上げるシステムが提供されています。音声読み上げブラウザの疑似体験ができます。