●最新のニュース20030717

障害者基本法改正問題で政党懇談会開催
  

去る7月16日午後、障害者基本法改正問題で、本協議(JD)、DPI 日本会議の呼びかけによる「政党懇談会」が参議院議員会館で、障害を持つ人をはじめとして関係者等約60人を超える方々の参集を得て開催されました。当懇談会には、民主党の石毛^子衆議院議員、共産党の小池晃参議院議員、社民党の保坂展人衆議院議員、自由党の森ゆうこ参議院議員が出席されました。民主党の石毛議員は、障害者基本法の改正の必要性は認めつつ、差別禁止をより明確化させる必要があるなど、国会での更なる議論が必要との立場で「民主党としては対案を検討中」との発言がなされました。共産党の小池議員は、与党案は不十分としながらも、評価できる部分もあり、成立実現の方向で考えたいと述べたうえ、「各党会派によるすりあわせの場が必要である」と付け加えられました。自由党の森議員も、今日の精神病院がおかれている実情に配意すると、改善できる部分は改善していくことは必要であり、与党案には不備があるものの、不備の是正に関しては今後の課題とすることとし、賛成することとしたいとの、発言がありました。社民党の保坂議員は、障害者差別禁止法がまず必要であるという同党の方針を説明をされ、与党案への対応については、他の野党と協議を経るなかで、更なる検討をしていきたいと述べられました。

次いで、質疑に移り、JDの太田政策委員長は本協議会の立場を表明し、「国会の動きは不確定の部分もあるが、障害者の現実の状況を考えるときに、与党案には幾多の問題点はあるものの、“差別をしてはいけない”という意の条項等も取り入れられるなど評価に値する部分もみられるので、障害者基本法が今後の施策推進に与える影響が大きいことに配意し、早期の改正が実現されるように、議員の皆さまにはお願いしたい」と述べました。

更に会場からは、「差別禁止法をまず制定すべき」との意見も出されました。これに対し出席議員から「その点に関しては十分認識している、どうやってそれを実現していくか問題である」などの応答がなされました。

最後のあいさつに立った本協議会の河端代表は「本協議会としても差別禁止法の立法化は、重要課題としている。障害基本法改正については、いろいろな意見や議論があるものの、前進させなければならず、国会の動向が微妙な状況だけに、『緊急に、速やかに』行ってほしい」と訴えました。 

                           


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