●最新のニュース20030210
(文責:政策委員長 太田 修平)
昨年12月、「心神喪失者等医療観察法案」は、私たち障害者団体の反対の声をよそに、衆議院で強行採決され、継続審議扱いとなった。本協議会は、それに対していち早く抗議声明を出している。
法案が参議院に送られ、山場がこの春とも夏とも言われている中、運動の再構築をめざし、2月9日(日)、飯田橋のシニアワーク東京で全国から200名以上が集まり、「つぶせ!予防拘禁法2.9全国集会」が行われ、廃案をめざした運動が確認された。この集会の呼びかけ人のひとりとして、本協議会の河端代表が名を連ねている。
大杉光子弁護士は講演の中で、「この法案が衆議院で修正されているが、本質的には変わらず再犯のおそれのある者を治療という名目で強制入院させるもの」と修正案の問題点を指摘し、廃案を訴えた。
また、主催者からは「全国から多くの仲間が集まってくれて感激している。反対運動を展開しつつ、全国の仲間とのネットワークをつくっていき、今後も情報交換をしていきたい」との発言もあった。
午前中は、小グループの自由討論が行われ、「地域社会での差別や偏見が根強い」ことや「もっと福祉と医療を充実させてほしい」といった意見、そして「医者など専門家たちが、精神障害者を差別している実態こそ変えていく必要がある」などなど、様々な観点から発言がされた。
集会の最後に、この法案の主旨を、精神医療を社会防衛の任務に課せ、治安の道具とするもので、将来の予測に基づいて不定期に人を拘禁するものと位置づけ、廃案をめざした広範な戦いを行うとした、決議文を採択した。
集会終了後、参加者たちは、神田周辺をデモした。