●最新のニュース20020731-2

第1回精神障害者政策特別委員会開催される
−「社会的入院の計画的削減」等の検討課題を整理−

   7/27、東京都障害者福祉会館にて第1回目の「精神障害者政策特別委員会」が開催され、猛暑の中、本協議会正会員関係者等13人が出席されました。
   この委員会は、障害分野の各種施策等において、とりわけ遅れの著しい精神障害分野に焦点を絞って協議し、政策提言等を行うために設置されたもので、本協議会の委員会設置規程における「特別委員会」として位置づけ、2年間をひとつの区切りとして開催されることになります。
   初回であることから、協議の方向性に関する意見交換を中心に進行され、出席委員の問題意識や検討課題などについて自由に意見が出され、主な検討課題(案)として次の整理がなされました。

   1.社会的入院の計画的削減について
   2.心身喪失者等医療観察法案について
   3.他の障害分野との格差(補助金額や生活保護基準など)と障害者総合福祉法制について
   4.福祉ホームB型について
   5.病院内を含む地域での「生きにくさ」について
   6.市町村への窓口移行、保健所統廃合による相談窓口の喪失について
   7.地域生活支援センターの財源問題について
   8.精神病院の「第3者評価機関」の必要性について
   9.当事者の参加に基づく政策立案の推進や運動展開とサポート体制とその役割について
   10.縦割り行政・施策の矛盾について
   11.精神保健福祉圏域の設定によるサービス提供について
   12.雇用・就労問題について

   また、委員長、副委員長の選任が行われ、次の方々が就任することとなりました。
   ※山口氏は当日欠席のため、後日本人の承諾を得た後に正式就任の予定
   (委員長)山口弘美(全国精神障害者団体連合会理事長)
   (副委員長)有村律子(全国精神障害者団体連合会事務局長)、佐藤久夫(政策副委員長/日本社会事業大学教授)、寺谷隆子(日本社会事業大学教授)

   なお、次回は11月に予定され、その間、検討課題の最終整理と優先協議課題について正副委員長等の間において詰めていくこととなりました。


精神障害者政策特別委員会委員
(2002年7月27日現在)

※50音順、敬称略、調整中含む

<正会員委員>
   荒井 洋(全国社会就労センター協議会精神障害者部会長)
   有村 律子(全国精神障害者団体連合会事務局長)
   飯島 勤(全日本手をつなぐ育成会事務局長)
   加藤 房子(全国精神障害者地域生活支援協議会)
   門屋 充郎(日本精神保健福祉士協会会長)
   金子 貢(ゼンコロ・東京コロニートーコロ青葉ワークセンター製造部長)
   小林 惟孝(総務副委員長/埼玉県障害者協議会理事)
   小峯 和茂(政策委員/日本病院・地域精神医学会理事)
   諏訪 勝三(全国視覚障害(児)者親の会会長)
   高柳 哲也(日本介助犬アカデミー理事長)
   中村 春基(日本作業療法士協会副会長)
   東川 悦子(日本脳外傷友の会会長)
   福井 典子(広報副委員長/日本てんかん協会常務理事)
   藤巻 契司(全国救護施設協議会制度・予算対策委員)
   紅林 奈美夫(日本社会福祉士会ケアマネジメント委員会委員)
   山口 弘美(全国精神障害者団体連合会理事長)
   和田 朋子(日本精神保健福祉士協会)

<関係者委員>
   寺谷 隆子(日本社会事業大学教授)

<担当副代表等>
   吉本 哲夫(副代表/障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会会長)
   太田 修平(政策委員長/障害者の生活保障を要求する連絡会議代表)
   佐藤 久夫(政策副委員長/日本社会事業大学教授)


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