●最新のニュース20020508

 緊急要望書を小泉首相、片山総務相らに提出
−「第三種・第四種郵便制度を維持する障害者団体連絡会」として共同行動−

    本協議会では、日本身体障害者団体連合会、日本盲人会連合、全日本ろうあ連盟、全国社会福祉協議会、日本障害者リハビリテーション協会の6団体により「第三種・第四種郵便制度を維持する障害者団体連絡会」(連絡会)を組織し、本日、小泉総理、片山総務大臣、各政党党首(民主党、公明党、日本共産党、社会民主党、保守党)等に次の緊急要望書を提出するとともに、坂口厚労大臣に対して「要望内容への支援」をお願いしました。とくに、小泉総理に対しては、本協議会の正会員及び関係団体から寄せられた緊急要望書(39団体分)も添えて提出しました。
   
   郵政事業の公社化に係る郵便法改正案については、昨日7日に閣議決定されましたが、改正案では第三種・第四種郵便制度は存続され、法律にも明記されました。
   
   しかし、料金については「公社が定め」、その額は「第三種郵便物及び第四種郵便物の料金の額が同一重量の第一種郵便物の料金の額より低いものであること」とされ、現行の料金水準が維持されるかどうかはいまだ明確にされていません。
   とくに、第四種郵便物の料金については、現行は法律に「無料」と明記されていますが、改正案では削除されています。
   
   本日提出した要望事項の「2」及び「3」の実現のためには、国会や政党への強力な働きかけが必要であり、今後も、より多くの障害者団体及び障害関係団体の賛同・協力を得ながら、連絡会による共同行動を継続していく予定でいます。

  ・緊急要望書
  ・共同行動参加者


緊急要望書


2002年5月8日

1.内閣総理大臣 小泉純一郎 様
2.総務大臣 片山虎之助 様
3.各政党党首(民主党、公明党、日本共産党、自由党、社会民主党、保守党)
4.自由民主党 総務部会長 荒井広幸 様
5.自由民主党 障害者特別委員長 八代英太 様

第三種・第四種郵便制度を維持する障害者団体連絡会
日本身体障害者団体連合会 会長 兒玉 明
日本盲人会連合 会長 笹川 吉彦
全日本ろうあ連盟 理事長 安藤豊喜
日本障害者協議会 代表 河端静子
全国社会福祉協議会 会長 長尾立子
日本障害者リハビリテーション協会 会長 山下眞臣


第三種・第四種郵便制度に関する緊急要望について

   平素より、障害者施策の充実に特段のご理解とご支援を賜り、厚くお礼申しあげます。
   さて、「心身障害者団体が発行する第三種・第四種郵便の認可を受けた定期刊行物」の割引制度(以下「割引制度」)につきましては、自主財源の乏しい障害者団体等の社会啓発活動や会員相互のコミュニケーション及び各種情報の伝達・入手手段等として、極めて重要な役割を果たしております。また、現行、無料とされている点字等の視覚障害者に係る第四郵便は、視覚障害者にとって情報、文化、生活そのものであり、社会生活を送るうえで欠かすことはできません。
   そのため、多くの障害者及び障害関係団体にとりまして、割引制度及び無料制度が後退することは、団体の活動低下はもとより、その存続自体が危機に瀕するといっても過言ではありません。
   また、近年の障害者政策における各種バリアフリー施策の流れにも逆行し、障害者基本法が定める「障害者の自立と社会参加」を阻害する新たな情報バリアにもなりかねません。
   つきましては、下記事項につきまして特段のご配慮を賜りたく、緊急に要望いたします。


1.第三種郵便及び現在無料の点字等の視覚障害者に係る第四種郵便を存続し、法律に残していただきたいこと。

2.割引内容については、現行の料金水準を維持していただきたいこと。

3.割引制度及び無料制度については、将来にわたって継続していただきたいこと。

以上


共同行動参加者


日本身体障害者団体連合会
   兒玉 明(会長)、藤田 勉(副会長)、森 祐司(事務局長)、川島ちひろ(事務局)
日本盲人会連合
   渡辺哲弘(副会長)
全日本ろうあ連盟
   黒崎信幸(副理事長)、大杉 豊(東京事務所長)
全国社会福祉協議会
   新井 宏(障害福祉部長)
日本障害者協議会
   藤井克徳(常務理事)、勝又和夫(企画・障害者の日委員長)、坪松真吾(事務局長)


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