●最新のニュース20020220-1
去る1/26、日本肢体不自由児協会会議室にて「教育懇談会」を開催し、正会員関係者や政策委員、JD役員24名のご参加をいただきました。
冒頭、山岡政策委員から「特別支援教育の在り方に関する調査研究協力者会議」(2002年10月、以下「協力者会議」)の作業スケジュールをはじめ、特別支援教育を巡る動向について報告があり、その後、「21世紀の特殊教育の在り方について(最終報告)」(2001年1月)における6つの提言(1.特別支援教育の内容検討、2.乳幼児期から学校卒業後まで一貫した相談支援体制の整備、3.医学、科学技術の進歩等を踏まえた就学指導の在り方の見直し、4.盲・聾・養護学校や特殊学級等における指導の充実や教職員の専門性の向上、5.障害種別の枠を超えた盲・聾・養護学校の在り方等について、6.学習障害、注意欠陥/多動性障害(ADHD)児、高機能自閉等への教育的対応)に係る事前アンケートへの回答を踏まえ、フリーディスカッションが行われました。
参加者からは、「一人ひとりの教育を保障することが必要で、普通学校に就学することだけが良いとはいえない」「親の選択権、親の意見が尊重される方向であるが、法的根拠はない」「普通学校に就学した際の教員の対応が懸念される」「養護学校教育の義務制が実施され25年が経つが、現状の教育環境は著しく貧しい」「言葉だけが報告書に載っても意味がない」「盲・ろう・養護学校の充実が必要であり、教育における「基礎構造改革」が求められる」「特殊教育教諭免許状をもたない教員が多数存在している現状をどうする」「JDとして教職員の専門性の向上については具体的提言をだす必要がある」等々、様々な意見が出されました。
本協議会では「教育」をテーマにした会合は久しぶりとのことで、2/18に開催された理事会では、河端代表をはじめ関係者の協力者会議への参加を機に意見交換を行ったこと自体が成果であるとして、懇談会の継続を期待する声があり、政策委員会が協力者会議の動向も踏まえながら調整することとなりました。
■教育懇談会出席者
区 分 | 出席者 | 団 体 | 役 職 |
正会員関係者 | 土谷さとる | 全国言語障害児をもつ親の会 | 会長 |
野木 孝 | 全国言語障害児をもつ親の会 | 事務局長 | |
浦岡紀子 | 障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会 | 幹事 | |
中村尚子 | 全国障害者問題研究会 | 全国事務局次長 | |
杉田秀樹 | 車いす姿勢保持協会 | ||
稲田利光 | 全国難聴児を持つ親の会 | 会長 | |
中澤美津枝 | 全国難聴児を持つ親の会 | 事務局幹事 | |
江上義盛 | 全国精神障害者家族会連合会 | 専務理事 | |
諏訪勝三 | 全国視覚障害児(者)親の会 | 会長 | |
岩崎由美子 | 全国視覚障害児(者)親の会 | 事務局長 | |
折山 精 | 全国聴覚障害者親の会連合会 | 会長 | |
高木永比古 | 全国聴覚障害者親の会連合会 | 事務局長 | |
春田文夫 | 障害者の生活保障を要求する連絡会議 | 副代表 | |
三浦香織 | (社)日本作業療法士協会 | * | |
金子 健 | 日本知的障害福祉連盟 | 常務理事 | |
政策委員会 | 山岡 修 | 全国LD(学習障害)親の会 | 事務局長 |
滝沢武久 | * | * | |
工藤俊輔 | (社)日本理学療法士協会 | 理事 | |
JD代表 | 河端静子 | (社)日本筋ジストロフィー協会 | 理事長 |
副代表 | 吉本哲夫 | 障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会 | 会長 |
政策委員長 | 太田修平 | 障害者の生活保障を要求する連絡会議 | 代表 |
政策副委員長 | 佐藤久夫 | 日本社会事業大学 | 教授 |
総務副委員長 | 玉井弘之 | (財)日本知的障害者福祉協会 | 常任理事 |
広報委員長 | 比留間ちづ子 | 日本作業療法士協会 | 常務理事 |
※順不同、敬称略