財団法人中央競馬馬主社会福祉財団(小川諄理事長)と日本発達障害学会(有馬正高会長)では、3月11日、12日の両日、国立オリンピック記念青少年総合センター国際会議室(東京都渋谷区)にて、国際セミナー「世界の障害者福祉の動向−高齢障害の地域ケアとQOL−」を開催いたします。
・ 開催要綱
・ プログラム
・ 講師紹介
参加ご希望の方は、「国際セミナー参加申込み」と明記のうえ、次の必要事項をEメールまたはFAX(書式自由)にて国際セミナー事務局までお送りください。
お申し込みをお待ちしています!
1)お名前(フリガナ)
2)ご所属
3)連絡先(自宅または勤務先等を明記)
4)電話及びFAX(自宅または勤務先等を明記)
5)Eメールアドレス
<国際セミナー事務局>
日本障害者協議会 事務局(担当:坪松)
〒162−0052
東京都新宿区戸山1−22−1 (財)日本障害者リハビリテーション協会内
(電話)03−5287−2346 (FAX)03−5287−2347
(Eメール)office@jdnet.gr.jp
【趣 旨】
医療、福祉をはじめ、各方面にわたり国中心の福祉から、地域中心の福祉に変化しつつあります。また、障害をもつ方々も高齢化が進んでおります。
このセミナーは、高齢障害者の地域福祉に成果をあげている国から専門家を招聘し、それらの国々の取り組みを紹介していただき、世界の障害者が地域社会の中でQOLの充実を図りつつ、どのように自立生活や社会参加を実現しているのかを学び、わが国の障害者福祉の発展に寄与することを目的としています。
【日 時】 2002年3月11日(月)〜12日(火)
両日とも9時30分から16時45分まで
【会 場】
国立オリンピック記念青少年総合センター国際会議室
東京都渋谷区代々木神園町3番1号 TEL.03−3467−7201 FAX.03−3467−7797
【主 催】
財団法人中央競馬馬主社会福祉財団、日本発達障害学会
【協 力】
日本障害者協議会(JD)、国際知的障害研究協会(IASSID)
【参加費】
無 料
【定 員】
300人(定員になり次第、締めきらせていただきます)
【申込締め切り】
2002年3月6日(水)
●1日目:3月11日(月)
<コーディネーター>丸山一郎(埼玉県立大学教授)
時 間 | 内容及び講演テーマ・講師等 | |
09:30-09:40 | 開会あいさつ 小川 諄(財団法人中央競馬馬主社会福祉財団理事長) |
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09:40-10:40 | 講演T「QOL評価と地域文化」 江草安彦(川崎医療福祉大学学長) |
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10:40-10:50 | 休憩 | |
10:50-12:20 | 講演U「QOL:その概念と評価および実践」 Robert L.Schalock(元へスティングス大学教授/アメリカ、WHO-QOL研究会議議長) <指定発言>岩崎正子(日本知的障害者福祉協会副会長) |
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12:20-13:30 | 昼食・休憩 | |
13:30-15:00 | 講演V「高齢障害者のQOLとケアの新しいあり方」 Matthew P.Janicki(アルバニー大学教授/アメリカ、WHO-Aging研究会議議長) <指定発言>渡辺勧持(岡山県立大学教授) |
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15:00-15:15 | 休憩 | |
15:15-16:45 | 講演W「重度・重複障害者の主観的QOL評価とActive
Support」 David Felce(ウェールズ医科歯科大学教授/イギリス、国際知的障害研究協会副会長) <指定発言>中園康夫(吉備国際大学教授) |
●2日目:3月12日(火)
<コーディネーター>末光 茂(旭川荘副理事長)
時 間 | 内容及び講演テーマ・講師等 | |
09:30-10:30 | 講演T「障害者の老化と医学的課題」 有馬正高(日本発達障害学会会長) |
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10:30-10:40 | 休憩 | |
10:40-12:10 | 講演U「知的障害者の老化と地域ケアの最新の動向と方向」 Matthew P.Janicki(アルバニー大学教授) <指定発言>大塚 晃(厚生労働省障害福祉専門官) |
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12:10-13:20 | 昼食・休憩 | |
13:20-14:50 | 講演V「高齢知的障害者の健康と精神保健」 Philip W.Davidson(ロチェスター大学教授/アメリカ) <指定発言>菅野 敦(東京学芸大学教授) |
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14:50-15:05 | 休憩 | |
15:05-16:35 | 講演W「高齢発達障害者の質の高い人生を求めて」 Robert L.Schalock(元へスティングス大学教授) <指定発言>松友 了(全日本手をつなぐ育成会常務理事) |
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16:35-16:45 | 閉会あいさつ 有馬正高(日本障害者協議会副代表) |
1)講演は60分、指定発言(質疑応答を含む)は30分を予定しています。
2)プログラム全体に同時通訳を用意いたします。
3)指定発言者は一部依頼中です。
■Dr. Robert L. Schalock ロバート L.シャーロック博士
元ヘスティングス大学教授(心理学部学部長)、ネブラスカ州心理学協会会長、同知的障害学会会長、米国知的障害協会(AAMR)会長などの要職を歴任。
一般実験心理学で、脳の構造と振る舞いに着目。白鼠の脳と脳化学の行動効果の評価をきっかけに知能障害に興味を持つ。1970年代に知能障害を持つ人達のための地域に根ざしたプログラムの顧問となり、プログラム開発と評価、個人的援助、人生の質などの仕事や著書に結実。
生涯の命題"質の探求"は夫人や学生・友人達、そしてF.メノラシノ、J.スターク、B.カーナン、K.ケン・ケイスといった研究仲間に大きく影響された。
スペインの哲学者ホセ・オルテガ・y・ギャッセトの言葉「人生は常に未来を先取りする−Human
life is a constant preoccupation with the
future−」を好む。(中園康夫・末光茂監訳「障害者のための生活の質」第16章「21世紀の障害者プログラムと生活の質」(相川書房、近刊)参照)
学び実行し、問題を好機に、好機を成功に、そして個人の能力を最大限に引き出す事に従事してきた博士は、昨春、33年間にわたるヘスティングス大学(ネブラスカ州)での教鞭を終え引退した。
■Dr.Matthew P. Janickiマシュー P. ジャニッキ博士
・アルバニー大学(ニューヨーク州)知的障害者センター所長、研究教授
・米国シカゴ市、イリノイ大学・障害と人間発達研究所リサーチ准教授
・老化と精神障害のリハビリテーション研究訓練センター技術支援部長
・前ニューヨーク州知能障害および発達障害局高齢者等担当課長
一年の研究休暇をジョセフP.ケネディJr.財団の公共政策主任研究員として、国立老化問題研究所と米国上院議会で過す。老化問題、痴呆、公共政策、知的・発達障害者のリハビリテーションに関する著作多数。世界中で老化問題や知的障害について講演と研修を行う。
米国での知的障害と発達障害国際会議長をつとめ、現在も老化問題特別研究会議長と国際知的障害研究協会(IASSID)の財務担当をつとめている。
・ウェールズ医科大学リサーチ教授
・同心理医学部学習障害応用研究班ウェルシュセンター長
・学士号(B.Sc.)1972年サウザンプトン大学、修士号(M.Sc.)1973年オックスフォード大学、博士号(Ph.D)1982年サウザンプトン大学
社会科学者としてサウザンプトン大学で重度の知的障害を持つ人と、精神的にも虚弱な高齢者の施設の居住の質を研究した。英国学習障害協会会長を3年務めた後、1989年から現職。
QOLの計数、ケア付き地域住居サービスの質の決定要素、知的障害者の問題行動とサービスの分析と改善を研究してきている。(中園康夫・末光茂監訳「脱施設化と地域生活」第8章「普通の生活のための生活の質」(相川書房、2001年)参照)
特に行動観察と結果として起きる事象の分析に興味。『知的障害応用研究ジャーナル』の共同編集者であり、知的障害に関する7つのジャーナルの論説員である。180以上の科学論文や著作がある。
国際知的障害研究協会(IASSID)の特別研究者であり次期会長でもある。
■Mr.Philip W. Davidsonフィリップ W.ディビッドソン氏
・ロチェスター大学教授(小児科および精神医学)
・発達障害のある人のストロングセンター(発達障害教育・リサーチ・サービスセンター)所長(1975〜)
・博士号は実験心理学(1970年ジョージワシントン大学)
生涯研究は、知的障害のある大人から子供までの健康維持・行動・精神的不調を含む。過去14年間、セイシェルの子供に関する発達研究の主席調査員としてメチル水銀の神経細胞に対する障害を調査した。94冊の本を監修し、47章を著し、近々発表の『精神保健、知的障害、そして老化のプロセス』(Mental
Health, Intellectual Disabilities, and the
Aging Process)の主席編集者。また、『知的障害研究ジャーナル』と『米国知的障害研究』を編集し、『知的障害の応用研究』の副編集者でもある。
米国知的障害協会(AAMR)の心理学部会長を務め、小児科心理学協会と全米大学関連プログラム協会の事務・財務局長でもあった。現在は米国心理学協会の第33部門(知的障害と発達障害)の部会長と国際知的障害研究協会(IASSID)の老化と知的障害特別研究会(SIRGAID)の財務担当である。