●最新のニュース20010731

小泉総理らと初の懇談
−7/30、「障害者施策に関する懇談会」開催−

  7/30、官邸大ホールにて、小泉内閣総理大臣や坂口厚生労働大臣、福田内閣官房長官など政府関係者と障害当事者や家族、障害者団体の代表者による初の「障害者施策に関する懇談会」が開催され、本協議会からは河端代表が出席しました。

 はじめに、昨日の参院選を終えてお疲れ気味な小泉総理から「平成元年に厚生大臣を務めていたとき、ノーマライゼーションなどの言葉を分りやすくできないかとやってきたが、今ではそのままの言葉が浸透してきている」との回顧話を交え、「今日の意見を聞いて今後の施策に役立てたい」との挨拶がありました(右写真)。

 続いて、参加者を代表して日本身体障害者団体連合会の兒玉会長からの挨拶、その後、指定発言者(障害者や家族)から、個々の障害状況(本人、家族)による今後の障害者施策についての意見や要望などが述べられました。

 政府側からは、坂口厚労大臣が精神障害者の雇用問題について「雇用が遅れていることへの対応について、この秋に結論を出したい」ことや「企業の法定雇用率についても踏みこんだものにしたい」との発言があり、泉国交副大臣からはハートビル法(高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律)について、「現在の努力規定を義務規定にかえていきたい」との発言もありました。

 また、アジア太平洋障害者の十年最終年記念フォーラム組織委員長の立場で出席された八代英太衆議院議員からは「経済状況は厳しいが、2002年の最終年フォーラムへの予算措置についてぜひともよろしくお願いしたい」と要望、河端代表からも同様の要望がなされました(左写真/河端静子JD代表:左、八代英太衆議院議員:右)。

 最後に福田官房長官から、「障害者問題は小泉内閣にとって大事な政策課題である」として、「障害者基本計画の次の計画策定について今後検討していく」と述べ、「意見を反映できるようにしていきたい」と述べられました。

 なお、個別の発言時間はありませんでしたが、各障害者団体は事前に内閣府に意見書を提出しており、本協議会からは次の意見書を提出しました。

「障害者施策に関する懇談会 意見書」


障害者施策に関する懇談会 出席者(敬称略)

<指定発言者>
・山井 修(頚南病院勤務、視覚障害、盲導犬利用者)
・篠 佳子(国立身体障害者リハビリテーションセンター非常勤講師、肢体障害、車いす利用者)
・早瀬 久美(大正製薬株式会社勤務、日本薬剤師会出向中、聴覚障害)
・北浦 雅子(重症心身障害のある方のご家族、(福)全国重症心身障害児(者)を守る会会長)
・村田 みつ(精神障害のある方のご家族)
・山本 恵子(知的障害のある方のご家族)

<障害者団体>
・兒玉 明((福)日本身体障害者団体連合会会長)
・笹川 吉彦((福)日本盲人会連合会長)
・安藤 豊喜((財)全日本ろうあ連盟理事長)
・緒方 直助((福)全日本手をつなぐ育成会理事長)
・橋本 勝行((社)全国肢体不自由児・者父母の会連合会会長)
・古屋 治男((財)全国精神障害者家族会連合会理事長)
・八代 英太(アジア太平洋障害者の十年最終年記念フォーラム組織委員会委員長)
・板山 賢治((財)日本障害者リハビリテーション協会副会長)
・河合 純一((財)日本障害者スポーツ協会、シドニーパラリンピック選手団主将)
・河端 静子(日本障害者協議会代表)
・江草 安彦((社)日本重症児福祉協会理事長)
・雄谷 助成((財)日本知的障害者福祉協会会長)
・坂口 亮(全国肢体不自由児施設運営協議会会長)
・鈴木 清覚(全国社会就労センター協議会副会長)
・徳川 輝尚(全国身体障害者施設協議会会長)
・谷中 輝雄((福)全国精神障害者社会復帰施設協会会長)

<政府側出席者>
・小泉内閣総理大臣
・福田内閣官房長官
・坂口厚生労働大臣
・泉国土交通副大臣
・安部内閣官房副長官
・上野内閣官房副長官
・古川内閣官房副長官
・松下内閣府大臣
・阪上内閣府大臣政務官


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